LEDライトが人気

ちょっと昔、ヘッドライトのカスタムといえばHID化が定番でしたが、それを塗り替えたのがLEDヘッドライトの登場でした。
HIDは明るさこそ、現在もLEDを上回っていますが、その取り付けに手間がかかり知識も必要。
LEDなら、ユニット化されているヘッドライトを「ポン付け」可能ですので、お手軽カスタムとして非常に人気が高まっています。
さらにヘッドライト以外にテールランプやウインカーをLED化することも可能です。

LEDライトの特長

LEDヘッドライトの特長は、まずなんといっても消費電力が少ないことです。
オートバイは、4輪自動車に比べるとバッテリー容量が心許ないですが、時代の流れで搭載される電装品は増える一方。省電力化は基本的に大歓迎できるカスタムです。

次に長寿命という点です。ハロゲンバルブどころか蛍光灯よりも長寿命です。
車両用のヘッドライトの場合、寿命はおおよそ10000時間といわれており、年数に直すと15年間。

さらに、従来のハロゲンバルブに比べて非常に明るいということ。
かつてのカスタムの定番だったHIDの明るさにこそ、現状では及んでいませんが、それでもLEDライトの明るさが十分以上であることは実証済みです。

思い出してください、夜間、道ですれ違う新型車のLEDヘッドライトのまぶしさや、ぎらつく陽光の下でもくっきり見えるLED信号機の光を。
むしろ、明るすぎるといっても過言ではないでしょう。

ハロゲンバルブの時代のように「ヘッドライトの光軸調整は車検の時だけ」といわず、普段から歩行者や対向車に迷惑をかけないよう、光軸がズレていないか気を配る必要があるほどです。

LEDライトのメリット・デメリット

LEDライトのメリットは、これまで記述したように省電力かつ高輝度であるということ。
相反する要素が備わって、まさに「美味くて安いご飯」というような感じの、夢の照明装置です。
現実としても、車両以外に使われる照明も、新しく世に出てくる物のほとんどがLED化していることを考えれば、基本的にメリットの方が大きいといえましょう。

では、デメリットはなにか。
まず、熱に弱く、高熱環境下では故障しやすくなるという弱点があります。

車両に最初から搭載されているメーカー純正品なら熱対策は十分ですが、カスタム用の社外品となると中には粗悪品もありますので、夏期に使用していて壊れてしまう……などということが考えられます。

それを踏まえまして、三つのデメリットをご紹介しましょう。

ひとつはヘッドライトごと交換するユニット型だと、電球交換ができないため、もし故障するとまたユニットを買い直さねばならず、高く付いてしまうということです。

次に、バルブ型だと、ユニット型よりも暗く商品によっては「ハロゲンバルブと大差がない」というガッカリパターンも存在するということです。

そして安物は上記の熱対策が不十分なので、確実に性能低下を起こすか壊れます。
このため、ある程度の価格帯で、ちゃんと取り付けるハーレー用に設計されている商品を探す必要がある、ということです。

LEDライトの取り付け

バルブ型はこれまでのハロゲンバルブ同様、電球を交換するだけでお手軽です。

ユニット型は、既設のヘッドライトユニットを取り外し、LEDユニットに交換します。
おおよそカプラーの脱着だけで済みますが、ヘッドライトへのアクセスにカウル脱着が必要なものでは、その作業も必要になります。

また、カプラーはひどく固着している場合もありますので、その場合、無理に力を入れると破損してしまうかもしれませんから注意が必要です。
あまりに固着がひどい場合は、ショップに交換を依頼した方が良いでしょう。

また、同時にヘッドライトスイッチを取り付けを考えるのも、熱対策として良いでしょう。
とはいえ、ハンドルバーに操作スイッチを取り付けるようなタイプでは作業が大変。

オススメは「ヘッドライト常時消灯スイッチ」なる物です。

これは「キーON時、ヘッドライトがLOWの状態だと点灯しなくなる」という物です。
ヘッドライトを点けるには「エンジンをかけてヘッドライトをHIGHにする」でOK。以降は「エンジンを切るまでLOWに戻しても消灯しない」という、アイデア商品です。

取り付けもカンタンで、H4コネクタに割り込みさせるだけでOKです。
また、法改正でオートバイのデイライト使用が許可されましたので、こちらとの組み合わせで、昼間はヘッドライト点灯を不要にするのも格好いいのではないでしょうか。