革命と言える「レボリューションエンジン」誕生

4月 24, 2019 - masato

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ハーレの窮地を救った革命的なレボリューションエンジン

100年を超える長い歴史を持つハーレー・ダビッドソンですが、その歴史は決してこれまで順風満帆であったわけではありません。
1903年に第一号機を誕生させて以来、その直後に訪れたアメリカのモータリゼーションのブームに乗って一躍大企業へと発展していったハーレーでしたが、90年台のバイクブーム終焉とともに暗黒時代に突入します。

そんな絶対的な危機に陥ったハーレーの救世主となったのが「レボリューション」という初の水冷エンジンでした。
ハーレー・ダビッドソンといえばその車体の象徴的な特徴になっているツインカムVエンジンですが、このレボリューションでは初の水冷式を搭載しており、それまでとは全く違ったハーレー像を世間に提示しました。

このレボリューションについては往年のハーレーファンからの評価が二分するところですが、、あえてそれまでのハーレーとは異なるモデルを投入することにより「新しいハーレー」を提示するきっかけとなりましてあ。

レボリューションエンジンが初めて登場したのは2003年のちょうど100周年を迎えた節目の時期で、「V-ROD」という水冷DOHC4バルブエンジンとしてデザインされています。

実はハーレーは1994年から水冷エンジンを開発していることを公表しており、スーパーバイクレースに参戦するために世界限定50台のみで生産をしています。
このモデルは当初一般向けには販売されることがなかったのですが、100周年を記念するタイミングでそのときのエンジンを改良したモデルを登場させたという形です。

レボリューションエンジンについてのその他豆知識

レボリューションエンジンについてはいくつかの逸話があり、中でもドイツの自動車メーカーであるポルシェから協力を得たということが知られています。
これはパワートレーンやエンジン試験の分析といった部分的な強力に留まるもので特に部品や設計を依頼したというわけではないのですが、それでもハーレーにポルシェが関わったエンジンが搭載されるということでかなり評判になった経緯があります。

またよくある誤解として、ハーレーのお家芸であった空冷エンジンでは世界的に高まる排ガス規制の波に対応できなくなったから水冷エンジン開発を始めたという話がありますがこれは全くの間違いです。

というのもハーレーはこれまで伝統的に空冷に絞った開発をしてきたことにより、エンジン周りのフィンやラジエターホースを撤去した独自の設計をしており、それによって排ガス規制をクリアすることができる性能を維持しています。

なので水冷エンジンであるレボリューションエンジンの開発は決してハーレーにとって「逃げ」の開発ではなくむしろ新たなハーレーの姿を作る「攻め」のものであったというふうに解釈できます。

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masato

はじめまして!ハーレーマニアのmasatoです! まだまだ勉強中ですがハーレーの魅力や情報をご紹介します! Twitter@<a href="https://twitter.com/masato88850739">https://twitter.com/masato88850739</a>