高速走行中に起きるハンドルの揺れについて

10月 25, 2020 - masato

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ツーリングは楽しいけれども大変

バイクで長距離を走るのはとても楽しいです。
しかし距離が伸びてくると長く同じ姿勢で運転することで疲れてきます。
特にバイクは風を受けますししっかりとハンドルを握って操作するので疲れやすいです。

肩が凝ったりお尻が痛くなったりというのはバイクでは必ず起こります。
休憩しようとしたときにハンドルに振動を感じる異変が起こることもあるので気を付けましょう。
突然ハンドルに振動を感じたら焦ってしまうこともありますが、冷静に対処しないと事故の危険があります。

シミー現象

シミー現象というのはタイヤが偏って削れていたりホイールバランスがゆがんでいたり、道路の凹凸や風が吹いたりすることで起こる現象です。
タイヤの傾きに対して働くセルフアライニングトルクという遠心力のような力とバイクの剛性バランスが崩れることでフロントが揺れるような現象が起きます。
運転中に力を抜くためにちょっと手を離したり力を緩めたりしたらハンドルが突然ぶるぶるとなるのがシミー現象です。

シミー現象は時速40㎞~50㎞で起こる低速シミーと時速100㎞~120㎞で起こる高速シミーとあります。
どちらの速度でも地面との揺れによって起こるものなのでシミー現象を起こさないようにする対策というのはありません。

突然ぶるぶるっと振動するので驚いてしまいますが、自然現象だと受け止めるようにしましょう。
ただし、あまりにもぶるぶるすることが多かったりハンドルをきちんと握っているのにぶるぶるとしたりする場合には、足回りのトラブルの可能性もあるのでメンテナンスを行うことが望ましいです。

ウォルブ現象

ツーリングで高速や人気のない道でスピードを出していたりすると起こるのがウォルブ現象です。
集中して走っていると車体が突然横揺れして緊張してしまう瞬間があります。

ウォルブ現象が起こるのは時速120㎞以上です。
かなりの高速で走っているところで揺れが起こるので多くの人は緊張してしまいます。

ウォルブ現象はリヤから発生します。
タイヤの特性を含め、重心や空力、車体のアライメントなど複数の条件が重なると起こり、ウォルブ現象が発生する速度はバイクの走行限界速度とほぼ同じです。

ハンドルを押さえてもウォルブ現象の揺れは止まりません。
揺れが起こっているときにはバイクの走行限界速度の状態で走っているのでスピードを緩めるために前傾を深くしていきます。

ウォルブ現象が起こるとかなりのスピードが出ているところで揺れが起こるので動揺しがちです。
しっかりと体を支えておかないと転倒する可能性があり、転倒すれば速度が出ているため命の危険もあります。
ウォルブ現象が起こったら速度が慌てず減速行動をとること、転倒しないようにしっかりと体を支えることを意識しましょう。

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masato

はじめまして!ハーレーマニアのmasatoです! まだまだ勉強中ですがハーレーの魅力や情報をご紹介します! Twitter@<a href="https://twitter.com/masato88850739">https://twitter.com/masato88850739</a>